約 4,121,142 件
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/45.html
具現化系能力者。 あらゆる物体をコピー出来る念能力者だが、生き物を生きた状態でコピーする事は出来無い。愛称は「コル」 旅団内で最も小柄な人物で腕相撲も旅団最弱。 髪が上半身を覆うほどに長くその髪の隙間から片目を覗かせているだけで素顔は不明…男性であることは(冨樫先生がスーツ姿を描いている為)判明している…という状態だったが最期の瞬間、生首にされた状態で、素顔が明かされた。 ヨークシン襲撃の際には盗み出した数多くの競売品や、一部の旅団員の死体のコピーを具現化し、マフィアンコミュニティを欺いた。 団長に、能力を貸してい為(ヒソカが、苦戦した一因に、なり)ヒソカに惨殺されてしまった。 神の左手悪魔の右手 (ギャラリーフェイク) 左手で触った物体の複製を右手から創り出す能力。複製体は作成から24時間後に消滅する。 生命体は複製できないが、動かない人形(死体)としてなら創り出すことができる。 また、念能力もコピーできず、念で具現化した物を複製しても、念で付加された能力までは、再現されない(例:G.Iのカード等)。 『本物』を触っていれば、複製体が数㎞に渡る「円」の役割を果たす事で、追跡等が可能である。 廃ビルを、同時に50棟も作り出せるなど1度に複製できる量は非常に多い。 通常の具現化系能力者は一目見ただけで(しかも一度に多量の物体の)具現化などほぼ不可能だが「24時間したら自動的に消滅する・再び複製を具現化するにはその都度実物に触れなければならない」など、「一度具現化したらあとは出し入れ自由」といった具現化系能力の根本の利点をなくすことで、レベルの高い複製能力を実現している。
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/17.html
声:甲斐田ゆき 第287期ハンター試験合格者。契約ハンター。現在は、マフィアのノストラードファミリーの若頭。4月4日生まれの17歳(ゴンの5才上=1982~3年生まれ?)。 身長171cm 体重59kg 血液型AB型。ルクソ地方出身。 0巻にて…(サダソの服を彷彿とさせる)伊達巻きの様な模様だらけの森(の植物)や洞窟の岩肌がルクソ地方特有の物なら物語の確信を付きそうだが、今(2024.01.20)現在、連載開始の兆しは無い。 普段は具現化系能力者だが、緋の眼発動時には特質系能力者となるのだよ。幻影旅団に滅ぼされた少数民族クルタ族の生き残りであり、幻影旅団を壊滅し奪われた同胞の眼球を取り戻すためにハンターとなった。が、クラピカが言っているだけで、誰も幻影旅団がクルタ族を襲っている現場は見ていないようである。世間的にも騒がれていない描写と犯行声明とも言える″我々から何も奪うな″との書き置きからしても、″先に手を出したのはクルタ族″と容易に想像が付くのだが? 仇である旅団や旅団のトレードマークである蜘蛛を目の前にすると、緋の眼が発動するほど激昂して自制心を失う(クルタ族特有の文化依存症候群?)。 自分の師匠(イズナビ)との修業で念能力を習得した後にマフィアのノストラードファミリーに加わり、令嬢・ネオン=ノストラードのボディガードとなる。 旅団とマフィアンコミュニティーの抗争中に旅団のウボォーギンとパクノダを殺害。抗争終了後もネオン護衛団のリーダーを務めながら、ゴン達の協力を得て現場旅団との戦いを続ける。団長の念能力を封じてからは、″仲間の眼の回収″を優先し、ボディガードの仕事に戻る。ウボォーギンやパクノダの幻影(怨霊?)に苦しむ場面もあった。性格は、(ヒソカのオーラ別の診断なら)神経質なはずが、マジメで融通が利かず短気で近年で言う【煽りカス】※他人を挑発するが煽られると怒り出す気質である。ここまでがワンセンテンスだがよろしいか?普段は冷静沈着、博識で理知的、ダルツォルネ亡き後のネオン護衛団のリーダーに同僚達から推薦され、組長のライト=ノストラードから正式にリーダーに任命される。独特の格式張った言い回しは、幼少期に語学の参考書代わりに用いた小説:ディノハンターの影響によるものらしい。そのため、独白ではクルタ族特有の言葉を使用している設定のようで、多少言葉遣いが異なっている。その幼少期、辞書を使って会話し、仲良くなったハンター志望の女性:シーラが、今後(401話以降)絡むのかが鍵なのかも知れない。 普段の一人称は「私」だが、故郷に住んでいた時は「オレ」を使用していた。「私」を使用するようになってからも独白では「オレ」になっている。中性的な容姿で性別に関しては原作では「不明」※冨樫義博先生は、男性として描いているのだが、一部のファンが″女と信じて疑わない″状況にあり、論争とも言える状態になる事も…その他メディアミックス(公式ガイドブックやグッズパンフレット・海外での声優や呼称etc…)では、主に「男性」の扱いである。 緋の眼 クルタ族の瞳は平常時は茶系色(旧アニメ版では碧眼)だが、感情が昂ぶると鮮やかな緋色になり、戦闘力が大幅に上昇する。緋の眼は、″世界七大美色″の1つに数えられ、闇市場において高値で売買されているため、普段はカラーコンタクトでクルタ族であることを隠している。緋の眼に関しては、映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲がモデルである。 具現化した鎖(仮称) 右手の五指にそれぞれ1本ずつ計5本、具現化した鎖を常に装備している。ただし人差し指の鎖の能力は作中にまだ登場していない。 鎖の先端には、それぞれに付与された能力を象徴する形の錘が付いている。各鎖にはそれぞれ特有の能力が付与されているが、具現化系以外の能力を必要とする能力もあるため、通常時は効力の度合に差がある。念で創り出した鎖であるため「隠」で見えなくすることも可能。 癒す親指の鎖(ホーリーチェーン) 右手親指に創り出される、先端が十字架の鎖の能力。鎖を巻きつけた部分の自己治癒力を強化し傷を癒す、強化系の能力。平常時にはあまり大きな効果は見込めないが、『絶対時間』中は粉砕骨折すら数秒で完治させてしまう程の効果がある。 束縛する中指の鎖(チェーンジェイル) 右手中指に創り出される、先端が鍵爪状の鎖の能力。相手に巻きつけ、強制的に「絶」状態にして捕縛する、具現化系の能力。この鎖で捕らえられると念能力を封じられるため、解くには念を使わず筋力のみで鎖を破壊するしかないが、幻影旅団一の怪力を誇るウボォーギンでも、体を全く動かすことができなかった。 「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を自らに用い「旅団以外の者に対して使用した場合は死ぬ」という制約を課すことでこの能力を実現している。 導く薬指の鎖(ダウジングチェーン) 右手薬指に創り出される、先端が球状の鎖の能力。ダウジング効果のある能力で、探し物を発見したり相手の嘘を見抜いたりと多彩な使用法がある。飛んでくる銃弾を察知し受け止めるなど、戦闘にも応用できる。 律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン) 右手小指に創り出される、先端が刃の鎖の能力。対象者の体内に鎖を打ち込んで心臓に鎖を巻きつけ、設定したルールを対象者に宣告。対象者がルールを破った場合、鎖が心臓を握り潰し対象者を殺害する。一度打ち込んだ後はクラピカの手から離れても機能し、クラピカの意思で解除されるまで半永久的に効果を発揮する。同時に複数の対象にかけることも可能。何らかの手段によって強制的に解除された場合、クラピカはそれを察知することができる。「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」のように制約を定められた能力ではないが、操作系・放出系の能力も必要とするため、『絶対時間』中にしか使えない。 絶対時間(エンペラータイム) 緋の眼になった時にのみ発動する特質系能力。オーラの絶対量が激増し具現化系だけでなく全系統の能力を100%の精度で使える様になる…ただし、あくまで能力の"精度"であり、クラピカの本来の系統である具現化系の"レベル"と同等に扱えるというものではない。これ自体は何の外的効果もない補助的な能力だが、クラピカの鎖の能力と合わせると絶大な効力を発揮する…ただし、体力の消耗が非常に激しく、ヨークシンで倒れた原因として考えられ、誓約として先の寿命から前借りする形を取った様に思えるが、緋の目の状態1秒につき1時間寿命が削られるらしい。 仮称クルタ二刀流 クルタ族の剣技と思われる二刀流。念能力を習得するまでは主にこの二刀流を戦闘に用いていた。ヌンチャクの様にヒモ状の物で繋がった二刀で、原作及び新アニメでは木刀だが、旧アニメでは仕込み刀となっている。 なお、他のクルタ族は旧アニメでは死体として、新アニメ版では劇場版第1段に登場ている。 そのほかの情報。 旧アニメ版で緋の目になったクラピカを見たリッポーが「クルタリアン」と表現しているが残念ながら、旧アニメオリジナルの上、この1度きりの使用である。 旧アニメの頃は、クラピカが賞金首(ブラックリスト)ハンターになるとの予想から賞金首(ブラックリスト)ハンターであるリッポーが、重要視されている描写が目立つ。 旧アニメでは女性として描かれる事もあり、美麗。セル画1枚が40万円にもなる事がある。 ファンの中には、″クラピカは最後の1人だから良い″との考えがある人も存在し、この事から″クルタ説″の出た キャラクターのファンとモメてりしている(例①サダソ:サダソ登場時からおよそ四半世紀に渡り言われ続けているのだが、民族衣装というだけで″サダソ クルタ族説″が出た際は【クラピカは、あんな変な模様の服は着ていません!】に始まり、サダソの容姿について、″クルタ族は、美形なのでサダソは、ありえない″と言い、外見の事を言うなとのツッコミに″サダソでは戦力にならないからイラナイ″という事があった。基本、サダソ クルタ説は、クラピカファンと思われる削除依頼により、削除されて来たが…0巻を見ても、まだ″否定″するかは、今まで以上に個人の問題である。②クロロ:結果的にはパイロだったあの回想シーンからの予想で、″犯罪集団幻影旅団を嫌う″クラピカファンからは、″クラピカに対する誹謗中傷″とまで言われていた。③シャルナーク:完全に新アニメ版の原作に忠実なカラーリングにより「似てるけど違うのかな?」程度が火種になった。
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/81.html
パーム=シベリア ハンター。 キメラ=アント討伐隊。 強化系能力者。 22歳。 ノヴの弟子で、ノヴに対して執拗な愛情を注ぐヒステリックな女性。 普段はボサボサ髪に血走った表情で非常に不気味な印象を与えるが、素顔は好色のビゼフ長官の目に留まるほどの美人である。 討伐隊人選の時に、NGLへ入国するためゴン達に接近する。 モラウの弟子であるナックルとシュートを忌み嫌っている。 敵の潜む東ゴルトー王宮に「シンカー・ベル」という偽名で潜入する。 その任務は、王と護衛軍を見ることで監視能力の発動条件を満たすことである。 潜入以来完全に消息を絶っていたが、その後ピトーに発見されたため機密保持に自殺を図るも失敗、キメラ=アントの兵隊として改造される。 変化後のパームは頭部に水晶が埋め込まれ、魚の鱗のようなもので手足が覆われている。 能力者としての素質はそのままに王の兵隊として改造する実験体として記憶と感情をつなぐ回路を破壊された。 結果として人格は残ったが、憎しみを抱いていたキルアに襲い掛かる。 しかし、ゴンを思いやり涙を流したキルアの影響で正気を取り戻す。 改造後は自身の系統に最適とも言える「発」を有しておりキルアも「攻撃力は自分より上」と言うほどである。 正気を取り戻した後は討伐隊に合流し、薔薇によって王が死ぬまでの時間を稼ぐためにコムギを交渉に利用しようとする。 しかし、王が既に野心を捨てていることと、コムギに会いたいと純粋に願っていることを知り、そしてキメラ=アントの本能に苦しみながらも王の動向を監視することを条件に再会を後押しする。 その後能力で監視を続け王の死を看取る事になる。 淋しい深海魚(ウィンクブルー) 自分の右目のみで直接見たことのある者を水晶玉に記憶し、左目だけで視ることで現在の動向(*1)を水晶に映し出す能力。 視えるのは相手の「本体」であり、鳥瞰風景(*2)となるため、相手の周囲も同時に監視できる。 3人までの動向を同時に捉える事が出来、水晶に画面分割して表示される。 4人以上を右目だけで見た場合は古い順から視えなくなっていく。 「記憶」も「発動」も、片目で視ることが条件になっており、両目で視ている際には能力は発動しない。 人間時は水晶玉を介して「視て」いたが、このときは両目で視ていた。 なお、水晶を介して見る場合には、台座の不気味なオブジェ(*3)に自らの血を捧げなければならない模様(*4)。 また、改造前は師匠のノヴに自分が許可した場合以外の使用を禁じられていた(*5)。 暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ) キメラ=アントに改造されたことによって得た強化系の能力。 毛髪で全身を覆い、帽子を被った貴婦人のような姿に武装する(*6)。 強堅な毛髪の鎧は防御としての役割はもとより、怪我を気にせずくり出せる拳による殴打に本領を発揮する。 パームはもともと武闘派ではなかったが、合金製のヨーヨーを瞬時に破壊する攻撃力と卓越した体術でキルアを防戦にさせるなど、元々強化系能力者である彼女にとっては相性の良い能力である。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1557.html
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 第十話「鎧竜」 唸る轟音と時折広がる爆風。響く金属音と弾かれるような鈍い音。 保護施設だった場所にて狩人ドクと黒鎧竜グラビモスは戦う。 唸りながら迫る尻尾の攻撃をガンランスの大きな盾で防ぎ、砲撃の反動とバックステップで距離をとる。 「やれやれ…!やはりソロはかなり堪えるな…!!」 顎へとつたう汗を手で拭い、構えなおすドク。その表情は苦痛で歪み、汗がにじみ出ている。一方のグラビモスはまだ余裕のようだ。 さすが黒く、硬く、強くなったグラビモス。一筋縄にいかない…というよりかは、下手すると負ける。 そんな相手を一人で狩るということは相応の覚悟と腕とどんなことでも動じず、耐えられる忍耐力が必要。ドクはそのすべてを持っているつもりだったが一つ失敗をした。 左手に握られている銃槍を見て舌打ちをする。その銃槍は「ディープフィッシャー」。もう一段階強化すれば「リヴァイアサン」という最終形態になる。 「君が通常のグラビモスならばガンチャリオットで歓迎したものを…。」 そう呟いたって目の前の相手は黒い。本来の弱点である龍属性が効かないのだ。となると次に効きやすいのは水属性。だからドクはこれを選んできた。 しかし、それが失敗だった。いまさら後悔しても遅い。……だったら?もちろん、それでも狩る。 「さぁ、どちらが倒れるか持久戦(我慢比べ)といこうじゃないか!!」 弾丸をリロードして唸り声を上げる黒鎧竜の元へと、走る。 頭に思い浮かべるは七人の愛娘達の姿。 グラビモスはこちらへと走ってくるのに対し、ドクは急に足を止めて盾を構える。無論ぶつかる両者。盛り上がる地面。 刹那、ドクの右手につけた籠手の隙間から赤い光が漏れ出して一瞬だが魔法陣が展開。グラビモスの巨体を、止めた。 続けて盾で顔を殴る。わずかに怯み、顔面に砲撃を見舞う。至近距離からの砲撃にも関わらず顔は煙を纏うだけで何も効いてないようだ。 顎の攻撃を盾で防ぎ後方へと押し返された。 続けて突進。ドクの二度目の対処は、ためらわず走る。5m…4m…、距離が縮み、ドクが軽く地面を蹴るとスライディング。綺麗にグラビモスの真下をすり抜けた。 ただすり抜けたわけじゃない。槍で腹を斬る。否、甲殻を削ると言ったほうがいいかもしれない。刃は肉を斬らず、鋼鉄のような甲殻を削っていく。 グラビモスは停止。ドクは立ち上がり様子を伺う。やはり効いていない。 「ならば……。」 目を細め、腹部をじっと見つめる。ディープフィッシャーをしまって懐へ潜り込み、腹部を殴る。 魔力も込めていないし特別なものなんて入れてない。ただ殴っただけ。ドクは一点、不自然な部分を見つけた。 「ここか…っ!!」 すばやくディープフィッシャーを取り出して不自然を感じた部分を突き刺す。刃は甲殻のわずかな隙間を通り、肉を刺す。 滴り落ちる血をドクは見逃さない。すかさず砲撃を撃ち込んだ。 さすがに効いたらしくグラビモスは悲痛な咆哮をあげた。しかしこれがガス噴射の引き金となる。 突然身体のいたるところから赤いガスが噴出。ドクの全身を取り巻いた。 吹き飛ぶドク。白衣は完全に燃え尽き、全身から黒い煙が出ている。立ち上がるが身体は震えている所を見ると、かなりのダメージみたいだ。 「ガードしてもこれかね…。思い切り危険じゃないか。だがな…。」 ポーチから回復薬を取り出して一気に飲み干し、空になったビンを投げ捨てる。 続いてガンランスの弾をリロード。グラビモスの突進を防御して動きをとめたところで先ほどの箇所をまた刺す。 今度はただの砲撃じゃない。何か空気が抜けるような音が響いた後、静止。 「私も…引き下がれないのだよっ!!」 爆音とともに「竜撃砲」が放たれる。 「ねぇ、ノーヴェ、あのドクってやつ大丈夫っすかね?」 「アタシに聞くな!くそっ…!」 ドクとの激戦を残っていた施設の一部分の窓から見ているノーヴェとウェンディ。ウェンディは不安そうな表情に対しノーヴェが悔しそうな表情。 戦闘できない歯痒さ、苛立ち。何もかもが混ざり合ってやりきれない気持ちだ。 横を向くとドクの部屋になにやらうごめく影。 ノーヴェは恐る恐る近づく。そして 「何やってる!!」 思い切り開けるとそこには以前自分達が着ていた蒼いボディースーツに身を包んだチンク・セイン・オットー・ディエチ・ディードの五人だった。 「み…皆…!?チンク姉まで…!?」 全員でドクのアイテムボックスから武器を漁っている。頬を掻いて少し唸っているチンクが前に出て理由を話し始めた。 「こういうことをしてはいけないとは思ったのだがな…。私というやつは、やはり見てるだけはどうしても嫌らしい。」 続けてほかの者達も口を開く。 「右に同じ。やっぱり何かお手伝いしないとね。」 「僕も…ほぼ同じ理由かな。」 「何故かは知らないけど、あの人を死なせちゃいけない気がする。」 「後味悪いのは、嫌だから。」 「皆…。」 ノーヴェはウェンディと目を合わせ、二人とも頷く。 「悪いけど、借りるとするか!」 ノーヴェとウェンディもアイテムボックスを漁り、武器を取る。皆自分が扱えそうな武器やアイテムを選んで取る。 理由はただ一つ、「あの人を助ける。」何故こんな考えがあがったのか、と聞けば少女達は「そうしなきゃいけないような気がしたから」と言うだろう。 少女達は誰かに言われてるからでも、自分がそうしたいからでもない、心の奥にある本能に従ってると言うべきだろうか。 チンクが選んだのは己の以前の武器からだろうか。投げナイフ一式。普通の投げナイフから麻痺投げナイフまで。 セインは中々自分に合うものがない、と騒いでいたが片手剣「オデッセイブレイド」で落ち着いた。 オットーも色々と悩んだ末にライトボウガン「繚乱の対弩」。 ディエチは自分のもともとの武器に近いもの。つまりヘヴィボウガン「バストンウォーロック」に決めた。 ディードは以前の戦闘スタイルがツインブレイズ、双剣であるため案の定すぐに決まった。水属性の「ギルドナイトセーバー」。 ウェンディはディエチと同じへヴィボウガンを選ぶ。その名は「ヘビィバスタークラブ」。 ノーヴェはかなり悩む。悩みに悩んで共通点は打撃。ということでハンマー「イカリクラッシャー」に。 七人の少女は皆顔を見合わせて頷き、ドクの部屋から飛び出してドクを助けるために外へと向かう。その途中でギンガとばったり遭遇。 皆顔をゆがめてなんとか突破できないかと考えてるうちにギンガは後ろを向いて予想外の言葉を発した。 「どうしたの?早く行くわよ?」 不敵に笑うギンガの手には相棒「ブリッツキャリバー」が握られ、光っている。 笑顔に変わりギンガの後についていく少女達。外では、激戦が続く。 「ぐ…ぐぅ!?」 吹き飛ばされて施設の瓦礫をぶち抜いて埋もれて、なんとか立ち上がったのはドク。 グラビモスは腹の甲殻を少し失って赤い筋肉を露出させながらもまだ余裕といった面持ちでドクを睨んでいる。 それでもディープフィッシャーの弾丸をリロード。グラビモスに向かっていく。 「おぉぉぉぉぉぉっ!!」 ディープフィッシャーの刃がグラビモスの赤い筋肉に突き刺さり、鮮血が飛び散る。 その瞬間低く構えて巨体から赤いガスが噴出。それも予測していたかのようにドクは盾を前に突き出しながらバックステップ。 再び突撃しようとしたところに黒い鉄球のようなグラビモスの尻尾が衝撃を与え、ドクの体を吹き飛ばした。 地面を転がり壁に叩きつけられて吐血。顔を上げた先には明らかにブレスの体勢に入っているグラビモス。 「右手を……使うか……!?」 右手に手をかけた瞬間ドクの横を影が通り過ぎ、その影は紫の光を射出してグラビモスを怯ませた。 影が離れると同時にまた別の影が通り過ぎる。一つの影は一本の剣で腹を斬り、二つ目の影は巨大な鈍器で顔を叩く。三つ目の影は二本の刃で腹を裂く。 次にナイフがグラビモスの巨体に刺さり、痺れさせて続いて弾の嵐。 収まるとドクの回りには八人の少女。ドクはつい笑みを零し、その笑みを隠すように兜を深く被って顔を見せないようにした。 「ドク、大丈夫ですか?」 一人はリボルバーナックルを装着し、バリアジャケットに身を包んだギンガ。 「まったく、お前も無茶をするんだな。」 フフ、と微笑み麻痺投げナイフを構えたチンク。 「ここはお姉ちゃん達に任せとけ!」 オデッセイブレイドを手で弄び、ウィンクするセイン。 「……撃てた。」 ちょっと意外そうに繚乱の対弩を眺めて、少し嬉しそうにドクのほうへ顔を向けるオットー。 「へ!少しの間、武器借りるぜ。」 イカリクラッシャーを肩で背負い、不敵な笑みを浮かべるノーヴェ。 「これでお手伝いできるかな?」 バストンウォーロックを持ち心配そうにドクを見るディエチ。 「大体の銃はトリガーを引けば撃てるっす!ね?ドク?」 ヘビィバスタークラブを構えて満面の笑みを浮かべるウェンディ。 「ドク、貴方を助けに来ました。」 ギルドナイトセーバーを持って一見無表情だがどこか柔らかい雰囲気を出しているディード。 そんな彼女達を見てドクはまた笑みを零す。兜をこれでもかというぐらい深く被ってなんとか顔を見せないようにし、立ち上がる。 「すまないな。こんな私に付き合ってくれて。」 構えなおしてドクは叫ぶ。 「さぁ、第二ラウンドとしゃれ込もうではないか!!」 そして、少女達とともに走る。 「くっ!背中硬い!!」 「セイン!!ヤツの腹は比較的甲殻が薄い!!そこを狙え!!」 「うぉおおらぁぁぁっ!!」 「GJだノーヴェ!スタンしている間に一斉射撃!!」 「「「了解!!」」」 ナンバーズとギンガの参戦によりなんとか形勢を保ったドク。しかしグラビモスのタフさは尋常ではなく、これでもかと攻撃を加えても身を少し震わせるのみ。 ディープフィッシャーも竜撃砲を撃ちすぎたために少しオーバーヒート気味で本来なら冷却完了の時間を過ぎても蓋は閉まらない。 完全な我慢比べの戦いへと化した。 それでも「魔法」というものが加わっただけで形勢は傾きつつある。あと一押しといったところだ。 しかし形勢もグラビモスの咆哮で見事に変わる。ついにグラビモスが『怒った』のだ。突進の体勢に入り、皆は避けようとするのだが… 「速いっ!?」 突然グラビモスのスピードが上がった。黒い巨体がチンク、セイン、ノーヴェ、ディードを襲う。 「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」 悲鳴を上げて四方八方に吹き飛ぶ四人を見て残りの四人も援護に向かおうとするが今度の矛先はその四人だった。 顔を大きく上に上げて口の中に熱を溜めてから前に突き出し、口から太い熱線が吐かれた。 ちょうど逃げ遅れたウェンディを助けようとしてディエチがが飛び込み足に熱線が当たってしまう。 「あ……あうぅぅぅあぁぁぁぁぁっ!あ…足がぁぁぁぁぁっ!!」 足が黒く焦げている。ギンガは殺気むき出しの目でグラビモスを睨み、突撃。だがグラビモスはブレスの直後。体から赤いガスが。 気付いたときにはもう遅かった。全身が赤いガスに包まれて、数秒後に吹き飛ばされていた。 「うっ……くぅぅ…!!」 壁にもたれ掛かりながらなんとか立ち上がろうとするギンガだが前方には迫る黒い巨影。 そんな中、ドクの中で何かが、弾けた。 巨体が壁もろともギンガを崩そうとする刹那、雄叫びを上げながら男が間に割って入り、赤い魔法陣を展開させて巨体を止めた。 「……!?」 誰もが驚愕する中、ドクはついに兜を投げ捨てた。露になる紫の髪。 目が開かれ、金色の瞳でグラビモスを睨む。 ナンバーズはそろって口を開く。 「ド……ドク…ター?」 ”ドクター”と呼ばれた”元”ドクのその男は右手を横に凪ぎ、グラビモスを吹き飛ばした。 どこか貫禄に満ちたその風格と顔でグラビモスと対峙する。しばらくすると自嘲気味に笑い、呟く。 「愛しい娘は更正プログラムを受けていて、もう一方は獄中で暮らしている。だが立派に生を貫いている。 しかし私はどうだ。一部の人間の企みで食物連鎖という極限の中に投げ出されて、そして必死で。でもそのおかげで力を得た。 せっかく力を得たんだ……一度くらい、父親らしく娘を守ったっていいだろう?」 かつて次元犯罪者として名を轟かせた科学者、ジェイル・スカリエッティが、そこに立っていた。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1894.html
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 第十六話「危機」 なのは達は広場を歩く。 綺麗な木々、心地よい木漏れ日と風。 けど自分達はその場所で狩りをしている。なのはの手には相棒「レイジングハート」。 背中に背負っているのはジェイから受け取った。「鬼神斬破刀」。 「死なないで…。」 涙をこらえて歩いた。 私達が去った今、彼はおそらく生と死の境をさまよっているはずだ。 できることなら狩りなんてやめて今すぐ彼の元へ走りたい。駆けつけたい。 でも戻ったら彼はなんて言う?おそらくどうして戻ってきた、と自分をしかりつけるだろう。 だから早く終わらせてあの人の所へ向かおう。命が途切れてしまう前に。 「…あまりそう悩みこんでいると、戦闘に支障がでるぞ。」 ヴィータちゃんがそう言い聞かせてくる。 顔を見るとやっぱり悔しいみたい。表情が歪んでいる。 スバルとティアナだって同じだ。…そうだ、気持ちは皆一緒なんだよね。 だったら皆で、力を合わせて終わらせよう。そして早く命を繋ぐんだ。 ふと地響きが響く。その先にはティガレックスの姿があった。…さぁ、始めようか。 大きな咆哮。それはティガレックスもこちらを確認したということだ。 すぐさま突進。なのはが手で散らばって、と合図をするとスバル達は一斉に四方八方に逃げた。 横を通り過ぎたと思うと足でブレーキをし、またこちらに突進してきた。それも避ける。 それを数回繰り返すとやっと止まる。自然にティガレックスは囲まれる形に。 「一斉攻撃!!」 まずティアナとなのはが射撃、続いてヴィータとスバルが突進するという単調なもの。 しかしこの囲まれた状態だと避けるのも一筋縄には行かない。問題はティガレックスがどう動くか、だ。 ティガレックスは跳躍してティアナとなのはの攻撃を避ける。ここまでは予想範囲内。宙で無防備になっている巨体を狙うのが目的。 ここからの動き、なのは達の予想を超えた。 スバルがウィングロードを展開させてリボルバーナックルを唸らせる。 「うぉおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 突き出した拳を、ティガレックスは受け止めた。そして握り、後に突進してきたヴィータの方へと遠投。 二人とも巻き込まれ地面へと落ちた。 「うわぁぁぁっ!?」 「あぁぁぁぁぁ!!」 ティガレックスが着地する寸前にティアナとなのはが攻撃。しかしそれもダメージを与えることはなかった。 着地の寸前に腕を軸にして体を回転させて双方からの攻撃を綺麗に避けたのだ。 数回回転してから止まり、なのは達に軽く咆哮をあげた。 ふたたび砲撃を繰り出すが跳躍して避ける。しかしなのはは宙に舞うティガレックスの真下へと潜り込み 「ディバイィィィィィン…バスタァァァァァァッ!!」 太い桃色の閃光、ディバインバスターを放った。ティガレックスはそれを回避すること叶わず。 巨体は閃光の中へと飲み込まれていった。だがこれで終わったわけではない。それはなのは達も十分にわかっていることだし 何より相手の力量から見て、残念だがこれぐらいでティガレックスがやられるとは思わない。 後方に地響き。その方向に向くと身体の所々が赤くなり、鼻息を荒くさせたティガレックスの姿。もう一度、ヤツの逆鱗に触れた。 だが怯まず、二度目のディバインバスターを放つが今度はバインドボイスで生み出された衝撃波とぶつかり合い、消滅した。 ティガレックスはディバインバスターとバインドボイスのぶつかった衝撃てダメージを受けているみたいだが、 この状態になると魔法による攻撃はダメージは与えられるがそれほど期待はできない…と考えたほうがいいだろうか。 しかし、今の自分に魔法以外の攻撃なんて……否、ある。顔を横に向けて背を見るとそこには鬼神斬破刀。 …かけてみるしかない。鬼神斬破刀に手をかけ、ゆっくりと鞘から引き抜いて構えた。 「…まいったな。意外と重いんだね。これ。」 苦笑して自分の手に握られている太刀を見る。 今度はレイジングハートを見て 「悪いけど、鞘に入っててもらえるかな?」 「All right(了解しました。)」 レイジングハートをストン、と鞘に収めて鬼神斬破刀を両手で握る。 ヴィータが心配そうに見つめてくるがなのははニコリと微笑んでからティガレックスを睨むだけ。 …もう、やるしかないんだ。そう心の奥で誓うように。 まず地面を蹴って前進。後ろでスバルやティアナ、ヴィータが自分を呼ぶ声が聞こえるが、振り向かない。 自分は剣など扱ったことはない。だけど今は引き返せない。ジェイが剣を振っている姿を脳裏で思い出した。 「まず…!」 彼は敵の隙を狙う。ティガレックスは前脚を振り上げた。それでできた隙を狙えばいい。 鬼神斬破刀を横になぎ払い脇を切り裂く。その次に突き、肉を穿つ。 それだけではなく深く突き刺さった刃をゆっくりと横へ、横へ。腕が震えてるのは中々斬れない、という証拠だ。 ようやく動き出したティガレックスはその巨体を回転させる。吹き飛ばされるなのはだがすばやく体勢を立て直し、名を叫ぶ。 「スバル!」 「でぇぇぇぇぇやぁぁぁぁぁぁっ!!」 なのはのすぐ横を鋼の疾走者、スバルが通り過ぎる。ティガレックスの横を走り、スバルを追わんと視線もそちらの方へ向く。 スバルも、名を叫ぶ。 「ティアナ!」 「クロスファイア・・・・シュート!!」 ティアナの放った魔法弾が先ほどなのはが傷つけた箇所へ直撃、爆発を起こす。激痛に怯むティガレックス。 今度はティアナが、叫ぶ。 「ヴィータ副隊長!!」 「いけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」 怒りの鉄槌、グラーフアイゼンがティガレックスの背中に振り下ろされる。よほどの衝撃に地面が砕け、巨体が完全に地に沈む。 そして最初に攻撃していった者の名を。 「なのは!!」 「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 鬼神斬破刀の刃を振り下ろした。刀身が深く傷へめり込んでいる。動かなくなる巨体を前になのはは少し離れて様子を見る。 数秒、数十秒、一分。やはり巨体は動かない。ここにきてやっとなのはは深呼吸して肩の力を抜いた。 そう、終わったのだ。と。今まで与えたダメージが重なって相手も疲労し、満身創痍だったのだろう。 やはり生命を絶ってしまった不快感はどうやっても拭えない。ちょっとでも紛らわせるために早く彼の元へ向かおう。 安堵感に満ち溢れている皆の顔を見回す。 「じゃあ、早くジェイさんのところに行かなきゃね!」 こうしては居られない。皆一歩踏み出した瞬間、足元が暗くなった。 後ろを振り向くともう動けないはずのあの巨体。妖しく、赤く光る目でなのは達を睨む。 驚くのもつかの間、ティガレックスがなのは達へと、飛びかかってきた。 ざわめいていた木々から鳥達が一斉に飛立つと、不気味なほどの静寂がその場を包んだ。 一方、先ほどの広場から離れた場所にて 「…これで完了ニャ。まったく、あの状態でいきなり調合するとは思わなかったニャ!!」 「すまないなぁ。相変わらずいにしえの秘薬はすごいよ。あんな酷い怪我が数分で治っちまった。」 青年、ジェイはストレッチをしていた。血まみれでひどい有様だった腹は完全に回復していた。 彼が使ったのは『いにしえの秘薬』。飲むと回復薬とは比べ物にならないような回復力を持つ薬だ。 これを飲むと怪我が完全に回復する上にスタミナまで完全に回復、しかも以前よりも増加しているという驚くべきもの。 それゆえに入手方法は難しく、調合でできるとしてもかなり成功率は低い。 幸い彼は調合を上手くできるようになる本、調合書を最後の一冊、達人編まで持っていたためかろうじて作れた…というわけである。 「はい、これが完成した『アレ』ニャ。」 「へぇー…。思っていたよりも綺麗にできてやがる。さ、防具防具。アカムト装備壊れちゃったからね。」 アイルーが差し出した二振りの剣を握り、軽く振るう。何度も頷いて吟味した後防具を要求。 しかしアイルーは非常にやりづらそうな表情をしている。 「どうした?早くくれよ。」 「それが…シャーリーさんに興味がある、調べさせて欲しいって言われたからジェイのマイセット1の装備をしばらく貸してて… 返してもらったらこうなってたニャ…。」 アイルーが箱から取り出した装備はかつての防具の姿とはあまりにもかけ離れ、機械的に改造されていた。 ジェイは無表情で口をあんぐりあけながら数秒見つめる。 その後頬を何度も叩いたりつねるなどのリアクションをして、もう一度その装備を見るが変わるわけがない。 「OK,これが俗に言うデバイスってやつ?」 「そ…そうみたいだニャ…。」 ちなみに、彼らはデバイスとはどういうものかイマイチわからない。 「帰ったら一発ぶん殴っとくか。でもま、今は感謝しようじゃないの。」 今はわがままを言っている余裕はない。さっさとその装備をつけて双剣を背中に背負う。 アイテムポーチの中に入っているアイテムを確認するとアイルーに別れを告げ、走り出した。 なんでも、彼の走りは以前のよりもかなり速度が上がっていた…とそのアイルーは言う。 「自分で決めたんだ…最後までやるさ…!!」 自分に向けたのか、それとも他の誰かに向けたのかわからない。 だがその言葉を口にした彼の目は、自信に満ち溢れていた。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1605.html
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 第十一話「新生」 「ドク……ドクター!?」 「スカリエッティ!?」 「お察しの通りだ。しかしまぁ、初めてだな第三ラウンドは。」 黒グラビモスとの激闘でドクの正体が発覚した。 その正体はここ最近何故かミッドチルダから姿を消していた犯罪者ジェイル・スカリエッティ。 ギンガ達の表情にはもちろん驚愕。スカリエッティはそんな彼女達を見向きもせず、守るように立ちグラビモスを睨む。 右手を思い切り握ると発光。魔法陣が出現。 「不完全だから魔力全開は5分12秒5.69…。やってやるさ。」 そう呟いた瞬間スカリエッティの体に衝撃波が走る。体の周りに漂う赤いオーラ。 純粋な身体能力を飛躍的に上昇させる魔法。しかしその魔力は並の量じゃなかった。 短時間の間だが魔法狩人ジェイル・スカリエッティ誕生。赤い軌道を描き、走る。 グラビモスが体勢を立て直し顔を前に向けた瞬間目の前にはスカリエッティの姿。 魔法陣が展開された右手の拳で殴る。その衝撃、ハンマーの一撃の如く。大きく後ろに飛ぶグラビモスの黒い巨体。 スカリエッティの右手から伸びた赤い魔力の線がグラビモスを捕らえ、地面に着くのを許さない。 次に浴びせるは拳の嵐。やっと巨体が地面にたたきつけられたのもつかの間、スカリエッティの踵落としが腹に直撃。腹の甲殻を破壊して再び巨体を、浮かせた。 浮いたグラビモスの顔面に魔力を込めた回し蹴り。蹴られた反対側の頬から赤い閃光が噴出、威力を物語っていた。 スカリエッティの眼光が何か捕らえた。甲殻の隙間から零れる赤い煙、すばやくその巨体を踏み台にして跳躍。距離をとる。 「ふぅ…『以前の』私なら不注意で今のをまともに受けていただろうな…。」 地面に降り立つスカリエッティに向けてグラビモスの怒りの咆哮があがる。 スカリエッティは無言で冷たい眼差しを向けて「来い。」と言っているかのように人差し指をクイ、と曲げる。 怒りのグラビモスの口から放たれるは以前のより大きさと威力を増したブレス。 スカリエッティは一旦魔力を抑え、右腕を前へ突き出す。発動したのはプロテクション。完全に受ける気だ。 続いて発動したのはプロテクション自体を強化させる魔法。赤く展開された大きな魔法陣が光を強める。 ついにブレスとプロテクションが激突。両方とも動じずにそのままの体勢を維持できている。 が、先に動いたのはスカリエッティ。相当な衝撃にも関わらず前に踏み出して加速。ブレスを防御しながら走り出した。 「さぁ、飛べ。」 プロテクションがブレスが小さくなるに連れて次第に形を変え、最後には魔力で生成された大きな塊となっていた。 その大きな塊、大きな球体でグラビモスを殴る。また巨体が吹き飛んだ。 「私は時間にルーズなのでな。早く終わらせてもらう。」 地面に落ちていたディープフィッシャーを拾い、投げた。 まっすぐに飛ぶディープフィッシャーの刃はグラビモスの腹に綺麗に刺さる。 さらにスカリエッティが殴りより深く、腹へと突き刺さった。 グラビモスが悲痛な声を出す前に握りなおし、弾丸を撃ち込む。最後にディープフィッシャーにも魔力をつぎ込むと内部で機械音が響く。 「私の魔力を込めた全力全開、竜撃砲のプレゼントだ。しっかり受け取るといい。」 空気が抜ける音の直後、大爆音。爆風が響き、グラビモスの体を魔力が貫いた。 ズシン、と倒れ地面がわずかに揺れる。それでもグラビモスは立ち上がるが向いた方向はスカリエッティとは正反対。 かなりのスピードで逃げようとするが数秒後、止まる。 スカリエッティの右腕から出現した赤い魔力の線がグラビモスの尻尾をがっちりと捕らえていた。 グイ、と引っ張ると宙に浮きながらスカリエッティの元へと引き戻される。 「眠れ。」 グラビモスの目の前に飛んできたのはスカリエッティが投げたディープフィッシャー。赤い魔力を帯びて鋭さを増している。 ディープフィッシャーは速度を増していくにつれて回転、魔力が螺旋を描く。 大きな咆哮が出る前に深く、深くグラビモスの額の甲殻と筋肉を貫いた。 「やれやれ、残り時間1分か…。危なかったな。」 右手を軽く振り、デバイスに異常はないかをチェック。異常なし、と確認して後ろへ振り向くと誰が投げたか、石が綺麗に当たった。 しゃがみこんで呻き声をあげながら額を押さえる。顔を上げた目の前には自分を睨む少女達。 額に冷や汗が流れた。何しろ睨み方がまるで親の仇を睨むような、そんな感じである。いやまぁ、実際にギンガの親の仇ではあるのだが。 「今までどこいってたんですか?」 ギンガの言葉は非常に冷たい。 私は思う。あぁこれが気まずいってことなのか。と。 「監獄に入ってたら連れ出されて雪山に飛ばされて村の人に救われてハンター始めてしばらく経ってここに戻って…。」 「…かっこ悪い」 「………ストレートすぎないかね?これでも必死だったんだよ。」 彼女達の自分を見る目は変わらない。 いくらスカリエッティといえど気まずい雰囲気を打破する方法なんて持ち合わせてはいない。 というよりも、自分は逆に”してしまう方”なのだ。頭が重く感じる。どう考えても皆を見ても状況は変わらず。 「さて…と。」 「!?」 チンクとギンガに首根っこをつかまれる。表情は笑顔に変わっていた。…確かに笑顔なのだがとてつもなく怖い。妖しい。 周りを見るとほかの皆もそうだ。最後の良心かと思われるディードとオットーはすでに見て見ぬフリ。 スカリエッティは悟る。「もうダメだ。止められない」と。 「お話、たっぷり聞かせてもらいますからね~。」 余談だが、チンクとギンガに引きずられていくスカリエッティの表情は口から何か魂が出るんじゃないかというほどだったが、 どこか懐かしさを感じているような、そんな顔だったという。 空は青い。まだ昼ぐらいだろう。スカリエッティはジェイ達がどうなってるかを思いながら地獄へと引きずられていく。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/hellgate_london/pages/440.html
Lambert's Ruthless Repeater [部分編集] blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 Category Unique Item Class Hunter Type Automatic Rifle Item Level 5 Require Level 1 Damage Type Physical Splash 7-8/2.4m Rate of fire 240 shots/min Interrupt Strength 2 Critical Chance 0% Critical Damage 0% Range 25m Stun Attack Strength 39 Equip Cost 17 Accu Modification Ammo(1) Battery(1) Tech(1) Special Attributes Increases Damage by 18% Adds 28 to Stun Attack Strength Increased Splash Damage Radeuis +22% ※上記に画像がないときはアイテム名.jpgでアップロードしてください。 [部分編集] Special Attributes 固定 Affix名 効果 ★ Blessed? Increases Damage by 18-21% ★ Compelling? Adds 28-32 to Stun Attack Strength ★ Megacircumferential? Increased Splash Damage Radeuis + 19-22% 固定 Affix名 効果 Telescopic? 13% Increased Range Necro Slayer s? Critical Damage Bonus(Necros) +242% Skillful? EXPLOSIVE GRENADE 1 [部分編集] ・追加画像 関連ページ Automatic Rifles Shulgoth Unique Hunter Weapons XM55 20mm Rifle
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/58.html
声:日々野朱里(旧) :平野綾(新) 美食(グルメ)ハンターで、一ツ星(シングル)ハンター?第287期ハンター試験第2次試験管の1人。若干21歳ながら食への貢献が認められた女性ハンター…との説明文により、今21歳なのか、21歳の時にという意味なのか解釈が分かれるらしい。 1度食べたものの味は忘れない舌(よくある神の舌設定)で、短気で食に対するプライドが高く、食をけなされてキレると手が付けられ無くなる。そうなると、融通が利かなくなるため食を軽んじた発言をしたトードーやハンゾーと衝突した。その際、トードーを″料理″しようとした為、ブハラがトードーに張り手を喰らわせたがそうしなくては、トードーの命は無かったかも知れない。 原作では語られていないがゲーム等では(性格からか)放出系念能力者設定。 2次試験の課題は寿司(新アニメ版ではブハラと2人で1つの課題で、豚(グレートスタンプ)を使った料理)だったが本格グルメ漫画の様相を呈してしまい、合格者0人の事態を招いた。その後、ネテロの仲裁によって自身の不備を認め「クモワシの卵」を課題とする再試験が行われた。ネテロに「チチでけーな」と思われるほどの巨乳らしい。 余談だが、旧アニメの声優はキャプテン翼(小粥陽子名義)である。後にフェイタン役も兼任、トードー役の永野氏が団長役等旧アニメの兼任っぷりは色々面白い。
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/51.html
ハンター。第287期ハンター試験合格者18歳隠密集団雲隠流のジャポン出身の忍者基本的に陽気で社交的な性格であり、自ら人に話しかけたり名刺を渡すなど、自己主張の強い印象を受ける。秘伝「隠者の書」を探す為にハンターとなる。武器は腕に隠した短刀で忍者キャラにしては珍しく手裏剣を使っていない。最終試験の性質上、ゴンの腕を折ったり足を切ろうとしたりする冷酷さも見せたが、その優しさからゴンを再起不能な怪我をさせたりはせず、寧ろ治れば以前より丈夫になるほど綺麗に折っていた。アニメ第1作では試験後、試験官のメンチと打ち解け合っていた。念能力の習得もゴン達に先んじた。実力は高く、ハンターの素質という点でもゴンに匹敵するとされる。第287期試験の最終試験では、対戦機会の回数はゴンと並ぶ5回で、ネテロによる評価としては受験生の中で最高の素質を持っていることになる(4回だったヒソカよりも上)。
https://w.atwiki.jp/hunterxhunter/pages/61.html
心源流拳法師範代理ハンター裏試験試験管強化系能力者ズシの師匠天空闘技場で“念”の存在を知ったゴンとキルアに“念”の手ほどきをするかなりの使い手と思われるが普段はノホホンとしていて師匠のビスケや弟子のズシにいつもシャツが出ている事を注意される。ゴンの裏試験の試験官でもあるビスケにはひよっこウイングと呼ばれていたまたビスケによれば念の覚えは悪かったらしかったがその分教える方には向いているとも評されているハンター会長選挙に来ていたことからプロハンターである。